天道虫
今回紹介する、この曲自体は結構前から聞いていました。
かなりの頻度で。
今回書こうと思った理由のひとつが、
しかも天道虫が流れる…!?
と私が歓喜したことがきっかけです。
この「天道虫」、再結成してからの曲の中では一番激しい曲となっていますが、
- 曲調
- 歌詞
ともに、解散前からのファンにとっては嬉しいものになっています。
再結成してからのファンの方には新鮮に。
以前からのファンには喜びを。
そんな天道虫について紹介していきたいと思います!
- JAM
- 追憶のマーメイド
- 天国旅行
- Balloon Balloon
こういった曲についても記事を書いています!
⇒【イエモン】バンドが終わる典型の曲「メロメ」の歌詞の意味を探してみる
イエモン「天道虫」の公式動画と歌詞
公式動画!
Youtube内の公式PV
Youtube内の公式「吉井和哉さん出演のCM」
「天道虫」の歌詞
「天道虫」
THE YELLOW MONKEY
作詞:吉井和哉
作曲:吉井和哉
かんかん照り
ギラついた太陽みたいな
アイツがまた帰ってきた
猛毒の葉っぱみたいなテーブルの上に
運命の天道虫並んだ
ざわざわと息を殺して
誰の肩に止まるかな
くるくる廻る天道虫
背中の星が揃ったら
雨上がりの風吹く通りを陽が昇った
トントン拍子進んでったら思わぬ落とし穴
バグるテンパるめくればパイパン
ハマりまくって抜け出せないのは恋もおんなじね
つもりつもって何を捨てたんだ
モヤモヤと右往左往して
夢が夢を超えること
たまにあるから厄介だ
愛によく似た甘い罠
赤い羽根が霞んで消えた
誰の肩に止まるかな
くるくる廻る天道虫
街の隙間に見えるのは
あの日のまま変わらぬ通りの夕陽だった
いやあ。
どうしてそう感じるのかをお伝えしていきます。
THE YELLOW MONKEYの「天道虫」と「メロメ」の歌詞と曲調の関係性
そう思い出したことでしょう。
どこかで聞いた、それこそが「メロメ」です。
バンドが終わる典型の曲だった「メロメ」
メロメは解散前最後に発売されたアルバム
「8」
このアルバムの12番目に収録された曲が、メロメ。
ピアノとストリングスだけで構成された悲しい雰囲気の曲です。
吉井和哉さん本人も、2009年4月号の「MUSICA」で、
と語っています。
異常な存在として扱われるサロメからとったメロメという曲名。
母から言われたことであれば、こともなく人の首が欲しいとすら言うその存在。
「メロメ」の意味とは?名前のモデルとなった「サロメ」
メロメ=女性の名前
由来のサロメとは…
イエスに洗礼を授けた洗礼者ヨハネの首を求めた人物として、キリスト教世界では古くから名が知られ、その異常性などから多くの芸術作品のモティーフとなってきた。
Wikipediaより
母ヘロデヤが怨みを抱いていた聖人ヨハネ。
高官や将校、王がいる場でたまたま舞を披露する機会があったサロメは、その舞で王たちを喜ばせる。
結果、王は「ほしいものはなんでも言いなさい。あなたにあげるから」とサロメに言い、「ほしければ、この国の半分でもあげよう」と誓って言った。
それを受けて、母になにがいいか聞き、言われた通り「今すぐに、バプテスマのヨハネの首を盆にのせて、それをいただきとうございます」と王に伝え、それはなされる。
天道虫との共通する歌詞
メロメ
作詞・作曲:吉井和哉
猛毒の花びらの上で
行きづまる天道虫は
背中の星はがしながら街を出たのに
この共通した内容をもとに、私の解釈を書いていきたいと思います。
天道虫の歌詞・曲調から考察
もう伝わっていることと思いますが、
私は天道虫という曲が大好きです。
メロメとの共通点も含め、考察していきます。
天道虫
昆虫のテントウムシは、太陽に向かって飛ぶから、お天道様からとって天道虫
そういう説があるそうです。
そんな名前のついているこの曲ですが、
全体的に明るく、激しく、楽しい曲となっています。
天道虫とメロメから心境の変化が感じられる!
その曲調もメロメの対を意識したのかな?と、勝手に考えています。
- バンドが終わる典型のメロメ
- 激しく楽しく、ロビン初CMにも使われる天道虫
そんな対比でとらえています。
そしてさっき取り上げた部分、
メロメ
猛毒の花びらの上で
行きづまる天道虫は
背中の星はがしながら街を出たのに
それに対して、
天道虫
猛毒の葉っぱみたいなテーブルの上に
運命の天道虫並んだ
背中の星が揃ったら
雨上がりの風吹く通りを陽が昇った
街の隙間に見えるのは
あの日のまま変わらぬ通りの夕陽だった
街を出て、身を削りながら頑張ってたけど、猛毒の花びらの上で行きづまってしまった天道虫。
活動休止・解散前の「売れる曲」というプレッシャーやその他の負担で疲れてしまっていた吉井さんが目に浮かびます。
それに対して天道虫!
猛毒の葉っぱ「みたいな」テーブル、
つまり、
もう猛毒からは抜け出せています!
そして、
無くしながら頑張ってきた証でもある「背中の星」
他にも、
どちらも希望が見えてきたような描写です。
そして私が一番うれしかったのが、
街の隙間に見えるのは
あの日のまま変わらぬ通りの夕陽だった
街を出て、絶望しかなかった。
それでも頑張って、とにかく頑張ってきた。
そうやって、やっと戻った街から見える景色は同じだった。
これを、これまた勝手にですが、
イエローモンキーのメンバーが解散してからも音楽を続け、吉井さんの呼びかけで再結成してからも新しいものを作り続けた。
その結果、今は音楽を楽しんで作り、演奏していた頃と同じように景色がみえる
そう言っているように感じました。
物悲しいのも良いけど、騒がしいのが好き!
メロメはとにかく北に向かう歌。
寒く、辛く、悲しさを表現している曲。
最初に「天道虫」のPVを見ていただいたかと思いますが、見ていただいたように、天道虫はガチャガチャ、ゴチャゴチャしています。
撮影も台湾で行い、撮影も夜なのにネオンなどでいっさい暗さを感じない。
対極のイメージといってもいいと言えるほどです。
楽しそうで!
更にはこの曲が本人出演のCMに使われる。
いやあ、待っていた甲斐がありましたね。
その他のイエモンの曲について書いた記事のまとめ
【イエモン】天道虫!歌詞の意味と曲調がメロメからの再出発を決定づける!のまとめ
曲自体は新規のファンにも、古参のファンにも楽しんでいただける曲であることは間違いありません。
今回この記事で書いた内容を、もしかしたら吉井さんはこんなことまで考えてはいないかもしれません。
私が勝手に嬉しくなっているだけでも。
これからもイチファンとして応援し続けようと思います。
そして何より!
念願のアルバム「9999」が発売されましたが、どれも素晴らしい。
「天道虫」はもちろんのこと、強く折れないという男の印象を受ける「I don’t know」も。
イエモンの他の曲の感想、考察もしています!
天道虫について今回は書き綴ってきましたが、メジャー、マイナー関係なくイエモン関連の曲で
そう思っていただけるように更新していますので、ぜひご覧ください!
コメントをください。
11月3日、東京ドーム行ってきました。
初武道館からの古参?ファンですが、「8」自体あまり好きではなく、あの頃の雰囲気も好きではなく、「メロメ」もちゃんと聴き込んでは来ませんでした。
今回、メロメと天道虫との繋がりに気がつき(遅っ!)こちらに辿り着きました。
何とも、感慨深いです。
解散当時、絶望にあった自分に、こんな素敵な未来が待っていることを教えてあげたいです。
今回の東京ドームで再認識したのは、吉井さんは、普遍的なことをこんなにも歌ってきていたのか、ということ。
改めて、素晴らしいバンドだなと思いました。
ぴよこさん
コメントありがとうございます。
ファン歴が長くなればなるほど、
思い入れが強ければ強いほど、
当時の「8」に苦手意識を持たれている方が多い印象です。
外部プロデュースが入ったり、レコーディングにメンバー全員が揃わなかったりという背景もありますし。
それでも、今回のライブでメロメ⇒天道虫を聞いて、吉井さん自身がちゃんと最悪だった時期を糧としているのを実際にみて、ぴよこさんのようにやっと好きになる方が多いのかもしれません。
それら含めて、やっぱり最高のバンドです!
はじめまして!(^ー^)
WOWOWで観ていて、凄い流れだな!といい意味で面食らい、
先程録画を観直していて、あれ?!と思い、成る程天道虫か!!と気付いて喜んでました♪
いろいろ検索していたらこちらの記事にたどり着き読ませていただきましたが、成る程成る程!!と、より深く見えてきました!素晴らしい考察、ありがとうございます(^ー^)
りむりむさん
初めまして!
コメントありがとうございます。
いちファンとしての好き勝手な考察ですが、お役に立てて良かったです!
吉井さんとしても意識して曲を作った部分はきっとあって、それを今回のライブで披露してくれたんだと思います。
いやぁ…イエローモンキーのファンで良かった…!
こんにちは。わたしも古参のファンです・・・!天道虫つながりのこの2曲、どちらもだいすきです!とてもおもしろく拝読しました~。
ぴよこさんと同じく、「8」は出た当時(わたしは19にもなったのに、の19歳でした)はなんだか怖いというか聞くのが辛いというか・・・買ったもののほぼ封印状態でした。しかし11/3のドームで聞いたメロメ・・・!そしてメロメからの天道虫!最高か!と。。20年を経てやっと「8」をヘビーに聞いています。名盤じゃないか・・・。
このギリギリのとこまで追い詰められた曲たちを受け止めるには、19歳はちょっと早すぎたのか・・・と思ったりもしましたが、今回のドームで「なんていまの時代にしっくりくる歌詞なんだ!」と思う場面が多々あり、わたしに早すぎたというよりも、彼らがめっちゃ先を走っていたのかもな、とも思いました。
とみこさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。
おお!
8の発売時には、悲しみが欲しくない方の19歳だったのですね…!
きっと同じように感じておられる方が膨大にいる気がします。
8の名盤さに驚きつつ、当時を思い返して苦しくなり、でももう解散しない宣言も聞けたから楽しめるって方が。
吉井さんが作る曲がいつ聞いても素晴らしい出来なのはもちろん、追い詰められた人の心境というのを私たちが理解できるようになって、初めて曲の良さに触れているのかもしれませんね…
うにょらーさん、こんばんは。11/3の東京ドームで聴いた「メロメ」が心に刺さり、後れ馳せながら「8」を購入し、どっぷり浸っています。当時の状況を知らないので、私にとっては好きなアルバムになりました。私は1990年代はTHE YELLOW MONKEYが気になるバンドではあるけれども、そこまではまりませんでした。昨年、静岡でツアー2日目のライブを見て、心臓バクバク、血沸き肉踊る体験をし、計5本参戦し、BELIEVERになりました。メロメを献策していたら、こちらに辿り着きました。天道虫との関係も知らなかったので、録画を見てみます❗吉井さんやTHE YELLOW MONKEYを知って、私の人生な豊かになりました。また、こちらにお邪魔します。色々な語りを楽しみにしております。ありがとうございます。
火星人さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。
「8」、いいアルバムですよね…!
おお、火星人さんは再結成後にファンになられたのですね!
私自身、ファン歴は長いとはいえその大半が子ども時代。
当時はイエローモンキーの方々の苦悩などしらず、ただ単純に聞く曲すべてがカッコいい!と思っていたクチでした。
おっさんの仲間入りした今その苦悩すらも歌にしてしまう深さにドはまりしなおしています…。
そんな中で書いた考察や感想を読んでいただき、楽しみにしていると言っていただけてうれしく思います。
これからもお互い、末永くTHE YELLOW MONKEYのファンでいましょうね!
8のダークな部分嫌いじゃない!
メカラウロコ8WOWOWかなんかで見たんですけど、理解出来なかった昔の自分にイエモンはな!って教えてあげたいwwww
苦悩の中でもがいてる感じも元々好きでしたし、再結成してからの天道虫までの流れを考えるとさらに「8」を好きになっちゃうんですよね…!
そうですね!
僕8はどれも好きなんですけど、メロメと峠が好きで、東京ドームでやったのは感激でした。
こんにちは。東京ドームのライブDVDを観ていて、『メロメ』の歌詞に天道虫が出てきたことに引っかかり『そもそもメロメってなんだろ⁇』と思って検索していたらこちらに辿り着きました。サロメっぽい名前だなとか、悲しい曲だなとか、ぼんやり思っていたことも含めてまさに私が気になったことがそのまま記事に書かれていて!!思わずコメントしてしまいました。楽しく読ませていただきました!
私は解散前のイエモンは好きだったけどそこまで大ファンというわけでもなく→解散を知ってショックであわててベストアルバム買ったりして→再結成を知って楽しみすぎて毎日アルバム聴いたりネットで過去映像などを検索したりしていたら大っ好きになってしまい→再結成後はBELIEVER登録して毎日イエモンばっか聴いてるけどびっくりするほど飽きないすごい!!
という感じでどハマり中なのですが、昔の曲もそこから遡って知ったというものも多いので、古参のファンの方々の知るエピソードなども今知って新たに楽しんでいたりします。
若い頃の曲を今のメンバーがライブで歌って&演奏しているのを聴いてから改めて聴きたくなって好きになった曲もたくさんあって、衰えるどころかカッコ良さが増しているのすごいですよね!
昔の若かりし自分にはあまりハマらなかった初期の頃の曲も、背景を知らずに〝なんか今回ダークだな⁇〟とか思ってた解散前のアルバムも、もちろん当時から単純に好きだった曲も、今聴くとどれもがより良く思えたりして。色褪せないどころか、今のこの時代のためにあるんじゃないかと思うような曲もたくさんですよね。
長くなってしまってすみません。まわりにイエモン語れる仲間がいないのでつい止まらなくなってしまいました…。
そんなわけでBELIEVERやファンのみなさんが思いを共有している感じも大好きなので、これからもブログ覗かせていただきたいと思います。楽しみにしております。
長文を最後まで読んでいただいてありがとうございました
colorfulさん、コメントありがとうございます!
私も気になっていたこととだったので、colorfulさんも気になられていたことが書けていたようでよかったです。
私自身、活動休止・解散当時は小学生だったこともありファンではあるけれども、当時のメンバーの状況についても深く理解できているわけでもなく。
ファンとしての知識としても世の中の熱狂的な方々に比べればまだまだといった感じで…。
だからこそ今もっと知りたい!もっと共有したい!と思って今こんな感じです。笑
colorfulさんのおっしゃる通り、今のこの時代のためにあるんじゃないかと私も思ってます。
インディーズの頃、デビュー初期の頃、売れる曲を作り始めた頃、解散を考え始めた頃、解散間近の精神的に落ち始めた頃。
どの時期も魅力的な曲しかなくて、やはりこの人たちの曲が好きなんだなと再確認する日々です。
若い頃に聞いたのと、今聞いたのでは受け取る心境も違って楽しめる。
控えめに言って最高ですね。
私自身まわりに全くイエモンを語れる人がいないので、いくらでもこちらで思いを吐き出していただいて問題有りません!
THE YELLOW MONKEYのファンが1人でも増えるようにブログの更新していこうと思います。
今後ともよろしくお願いします!