お元気ですか?
国内に目を向ければ「コロナ」の影響は未だ大きく、困窮する人や家時間が伸びた弊害なのか虐待などが良く取り上げられる。
世界に目を向ければ「戦争」が起り、シェルターで死にたくないと震える子、結婚式のすぐ後に戦場に向かう夫婦がいる。
そう思ってしまう自分がいます。
余裕がないんでしょうね。
そんな時こそ、私はYOSHII LOVINSONの「TALI」を聞きます。
誰もかれもが育子であり、その育子に向けて歌われたこの曲を。
YOSHII LOVINSON「TALI」
歌詞
TALI
作詞 YOSHII LOVINSON
作曲 YOSHII LOVINSON
唄 YOSHII LOVINSON
DON’T CRY FOREVER I NEED YOUR LOVE
DON’T CRY FOREVER I WANT YOUR LIFE
DON’T CRY SUDDENLY IF YOU ARE GONE
SO SAD SO SAD BABY I LOVE寝そべったり
からかったり
嘘言ったり
またがったり
確かめたり
抱き締めたり
汗かいたり
寝過ごしたり着飾ったり
固まったり
底ついたり
行き当たりばったり
八つ当たり
皿割ったり
泣き出したりいつもふたりで
あの海に行こうね
山にも登ろうね
映画も見ようね育子 BABY I LOVE
西日で部屋の全部が
オレンジ色になっちゃって
未来がぼんやりでも
おびえることなど何もない
人間ってむなしいもんさ
信じてるのは君だけだ
“辛かった””楽しかった”
積もうね積もうね
BABY I LOVEうたぐったり
争ったり
顔ぶったり
出ていったり
雨降ったり
髪切ったり
みごもったり
いつも二人あの店に行こうね
ドレスを探そうね
早く引っ越そうね育子 BABY I LOVE
あっちの人も失敗だ
こっちの人も失敗だ
失敗運ぶバケツリレー
ねえ足りないものはなんだろう?
足りないものはなんだろう?
夢だけありあまってるよ育子 BABY I LOVE
結婚しようよ BABY
一寸先の闇で
木っ端微塵になっても
おびえることなど何もない
永遠ってむなしいもんさ
愛してるのは君だけだ
“辛かった””楽しかった”
積もうね積もうね
BABY I LOVE
曲の概要
2003年10月1日発売。
YOSHII LOVINSONとして最初にリリースした曲。
曲の原型としてはTHE YELLOW MONKEYとして活動している時には出来上がっていたらしく、
ソロデビュー10周年記念アーティストブック「吉十」内で、
下手したら、イエローモンキーでも演っていたかもしれない。
と語っており、ソロ活動の中で一番の傑作としてこの曲をあげるほど、思い入れの強い曲であることがうかがえる。
YOSHII LOVINSON「TALI」の歌詞の感想
YOSHII LOVINSON「TALI」の育子は誰なのか
歌詞の中で特に強い印象を残す
BABY I LOVEとまで言っているが、誰なのか。
これについては、インタビューで語った(とされている)ものからすると
特定の人物を指す名前ではないけれど思いを込めた名前であり、吉井さんにとっては「TALI」という曲を作る上で替えのきかない名前。
そんな感じのようです。
誰もが「育子」。
そんな育子に対し、愛をささやく吉井和哉(YOSHII LOVINSON)。
愛のスケールが違いますね。
女々しく、依存しがちな男の歌
何気ない毎日。
特に何かがあるわけでもないし、かといって何もないわけでもない。
2人で過ごすそんな日常が描かれる「TALI」。
「…育子って誰?」という新婚早々のケンカを起こさない前提ではありますが
ただし、「TALI」には当時の吉井さん(暗黒時代)の面影もちゃんとうかがうことができます。
そう聞いた時、あなたはどう感じますか?
この文章・セリフだけをみると、私個人としては
と思います。
ただ、その前に
があったら?
すがるような、依存するような愛というように印象がガラッと変わります。
私個人の感想としては、この「TALI」という曲は
辛い思いをしてきたが彼女の存在に救われた男の、2人の日常を大事にする歌
「またがったり」とかもね…!
曲の始まりからも女々しさが感じとれます。
FOREVER I NEED YOUR LOVE
FOREVER I WANT YOUR LIFE
SUDDENLY IF YOU ARE GONE SO SAD
BABY I LOVE
私には永遠にあなたの愛が必要です。
私はあなたの人生が永遠に欲しいです。
突然いなくなられたらとても悲しいです。
愛しています。
英語になじみが薄い私なので、英語の時は全然ですが訳すとやばさがうかがえます。
それでも私がこの曲を今聞きたい・聞いて欲しいと思うのは、
この曲に歌われている日常がかけがえのないものであるから。
こんな時代だからこそ聞きたい、聞いて欲しい曲の筆頭
些細なことで恨み、恨まれ、隣国は戦争をしかけている。
日常の大切さを今ほど実感できることってないでしょう。
皿割っただとか、嘘ついてケンカになり出ていかれたりだとか、次に行く場所を海にするか山にするか悩んだりだとか。
失敗運ぶバケツリレー
「失敗」をバケツでリレーしているわけではなく、バケツリレーという行為自体が失敗を運んでくるもの。
そうでしょ?
悪意を持った人、誰かを傷つけて喜ぶ人、大事な局面でも我が道を行く人。
そんな人がバケツリレーに入っていたら、絶対に最後までたどり着かないんだから。
全員が同じ目標を持ち、同じ方向を向いて頑張らなければ成功しないのがバケツリレー。
今の時世だってそうです。
身近なもので言えば「コロナ」
人との接触は避けなさい、マスクをしなさいなど、例え理不尽と感じたり納得できないところがあろうとも、ある程度協力をするのも世の流れでしょう。
それでも先導する側にも、我々にも同じ方向を向いていない者がいる。
世界的に見れば「戦争」
戦争はいけないこと、そんなのは誰だって知っています。
例え経済戦争や水面下での争いをしていたって、人命は尊いものだと。
でも今回のことは起きてしまった。
バケツリレーは失敗に終わってしまっているのです。
人はロボットではないから、みんなが全く同じ考えというのは不可能だし、全員が納得する答えなんてないのかもしれません。
それでも…と信じたくなる私は甘いんでしょうね。
日常の幸せさを噛みしめ、
唯一信じているし、唯一愛している家族と辛いことも楽しいことも積み上げて、一寸先で木っ端みじんになっても後悔しない人生を送りたい。
そう考えています。
女々しくも依存しがちな私には、この曲が良く染みる。
きっと、世界には私のような人間が実は多かったりするのだろう。
コメントをください。
育子って、育てた子供達≠産み落とした楽曲達ってことで、過去に作った曲との思い出と懺悔。
しかし結局は、大好きで一緒にいたいと歌っている歌詞におもいました
なるほど…
苦悩の中にあっても音楽を続けた吉井さんであるからこそ、そういった意味にもとれますね…!
全ての意味での戦争、への反戦歌だと思います。大好きです。
作成・発売された当時は世界的にも色々とあった時期でしたものね…。
私も大好きな曲です。