ここ数年、様々なことが起りました。
その中でも特に世間に与えている影響が計り知れないのが、芸能人や有名人の訃報。
それぞれの事情もあるし、生まれ持った考えなんかもあるので、私個人としてはどんな選択をとったとしても否定はしないつもりです。
ただ、一個人として生きていて欲しかったとは思う。
私も一時期はそっち方向に強く思いが引っ張られたことがあるからこそ、全てを捨ててでも、逃げるんでもいいから次の日を迎えて欲しいとは思ってしまう。
そんな思いから、今回は故人を偲んでmasa-yumeの「マサユメ」を取り上げたいと思います。
吉井和哉とダチョウ倶楽部のmasa-yume「マサユメ」の歌詞
マサユメ
歌:masa-yume
作詞、作曲:吉井和哉ずっと失敗繰り返し
諦めていたバラ色
ひょんなきっかけメッセージ
夢の国からメッセージ相反する君と手を組み
ミラクル起こる星回り
思いがけないケミストリー
信じられない奇跡呼びえぇ ちょっと待って
えぇ 聞いてないよ
さあどうぞどうぞ
じゃあ私がだってこの世は実際に
嘘で固めたスイマセン
お前がやれよお前がやれよ押すなよ押すなよ絶対に!ダチョウが野放しになってます。
なんとか言ってやってくれよgive竜兵竜兵 肥後 寺門 竜兵
訴えてやる!!えぇ ちょっと待って
えぇ 聞いてないよ
さあどうぞどうぞ
じゃあ私が忘れられない
あの日の夢が
マサユメになるまで
いつか必ず奇跡起こすと約束してみよう
ムッシュムラムラえぇ ちょっと待って
えぇ 聞いてないよ
さあどうぞどうぞ
じゃああなたが天国のような世界がいつか
マサユメになるまで
夢の続きはこれから君が
作れると信じて
こんな事って有っていいのと唇を重ねて
永遠の愛誓ってもいい
誰かに出会うまで。聞いてないよ
ムッシュムラムラ
マサユメの歌詞は、詩人たる吉井和哉の絶妙なバランスで書かれた歌詞
まずは単純に曲の感想を。
曲の成り立ちから、ギャグまで網羅した歌詞
そもそも、なぜダチョウ倶楽部と吉井和哉が音楽を出しているのかというところから。
「ダチョウ倶楽部とバンドをやることになる夢を見ました(笑)」
引用元:https://tower.jp/article/news/2011/10/24/n02
ここに書かれている通り、始まりはロビン(吉井和哉)が夢をみたところから始まる。
その相手とはオープニングアクトをお願いできる程度には交流がある。
オファーしてみたら実現した。
会社を巻き込んだ、規模の大きな大人の遊びです。
そんな夢を発端としたバンドだからmasa-yume。
出す曲の名前もマサユメ。
夢の国からメッセージ
まさに夢のお告げともいうべき出来事だったことを象徴する歌詞です。
そこからは、ダチョウ倶楽部のギャグもふんだんに取り入れて、
えぇ ちょっと待って
えぇ 聞いてないよ
さあどうぞどうぞ
じゃあ私が
お前がやれよお前がやれよ押すなよ押すなよ絶対に!
ムッシュムラムラ
このあたりが歌詞に組み込まれている。
故に私はロビンにしか書けないと思うのです。
そして、
えぇ ちょっと待って
えぇ 聞いてないよ
さあどうぞどうぞ
じゃあ私が
↓
えぇ ちょっと待って
えぇ 聞いてないよ
さあどうぞどうぞ
じゃああなたが
暗黒期を脱したとはいえ、暗い吉井和哉も顔をのぞかせる
吉井和哉も全体的に暗い曲が多い
私個人の感想かもしれませんが、そう感じています。
吉井和哉名義になってから、だいぶ経過したとは言え暗さをのぞかせる歌詞がこの曲にいいスパイスを与えている気がする。
そもそも始まりが、
ずっと失敗繰り返し
諦めていたバラ色
そんな投げやりな感じから始まっているし。
今では一定の成功を収めたダチョウ倶楽部、吉井和哉ともに不遇だった時期は当然ある。
そんなあれやこれやも糧とし、お笑い芸人とロックスターが組んで楽曲をリリースする。
この4人だからこそ起こせるケミストリー。
MVも超楽しそうで素晴らしいじゃないですか。
酸いも甘いも経験してきたおじ様たちだからこそ醸し出せるカッコよさというのが、この曲には詰まっている。
本当に紅白を狙ってほしかった
この曲をリリースした当初、こんなコメントを残していました。
ダチョウ倶楽部は「紅白歌合戦狙っていきます!」と鼻息荒く宣言
出典:https://www.oricon.co.jp/news/2003017/full/
「マサユメ」の曲は、
上島さんから始まり、寺門さんにつなぎ、肥後さんがオチを担当する。
そこにロビンがガヤを入れる。
そんな流れの曲ですが、本気でかっこいいんですよね…。
「第5回お笑い芸人歌がうまい王座決定戦スペシャル」(2006年7月25日放送)で優勝したこともあるダチョウ倶楽部なので、歌もしっかりうまい。
この曲はリリースの仕方も、販売枚数も多くを売るためのものではなかった。
だから、当然と言えばその通りだけど紅白は夢のまた夢だった。
本気で年末に見たかったじゃないですか。
もう4人での歌は聞けない。
やるせない気持ちがこみ上げてきます。
天国のような世界がいつか
マサユメになるまで
夢の続きはこれから君が
作れると信じて
こんな事って有っていいのと唇を重ねて
永遠の愛誓ってもいい
誰かに出会うまで。
ここもきっとキス芸を含んだ歌詞なのだと思います。
上島さんが有吉さんや土田さんにいじられながらも、彼の理想とするお笑い(夢)を実現するところを見たかったものです。
御冥福をお祈りします。
個人的なひとこと。
逃げてもいい。カッコ悪くてもいい。意地汚くてもいい。
命をつなぐ人がひとりでも多くありますように。
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